模擬患者さんとは

医学部の学生を一人前の医師に育てるためには、一般の方々のご協力が欠かせません。そのための人材として日本大学医学部では「模擬患者さん」を育成しています。

医学部の教育について、模擬患者さんとは何かなど、詳細は以下をご覧ください。

模擬患者さんの応募は年に数回行っております。募集の際は、こちらのホームページより行う予定です。

医学部の教育について

医学部の学生は教室での講義で、医学知識を学びます。
そして、病棟や外来診察室での実習で、医療の実際を習得します。

実習では、患者さんにお目にかかってお話を聞いたり、診察をしたりします。 しかし、いきなり実際の患者さんに接するわけではなく、事前に十分な訓練を受け、試験を受けます。

医療面接や身体診察の仕方を修得できたと認定されると、初めて実際の患者さんに接することが許されるのです。

模擬患者ってなに?

模擬患者とは医師養成のための協力者で、医学部の学生が医療面接や身体診察を学修するときに患者さん役を演じていただきます。

模擬患者は、シナリオに沿って、あらかじめ役作りや演技の練習をしておき、医学生に症状を訴えたり、医学生からの質問に答えたりします。

欧米では、約50年前から模擬患者さんが活躍しています。
模擬患者は、英語でSimulated patient (シミュレーテッド・ペイシェント、略してSP)と言います。

患者さんの話をよく聞き、優しく接する医師を育成するためには、模擬患者の協力がかかせません。
一般の皆様の声を、未来の医師の育成にお役立ていただければ幸いです。

演技をする模擬患者さんの例

動画作成:日本大学医学部医学教育センター

動画1「学生さんの勉強に協力する模擬患者さん1」

動画2「痛みの表現についての教育動画1」

動画3「痛みの表現についての教育動画2」

動画4「痛みの表現についての教育動画3」

模擬患者さんの活躍する場面は2つ

診察の練習

一つは、医学部の学生(1〜4年生)が患者さんに接して、受診の理由や症状を聞く練習と簡単な診察を行う練習の場面で登場する模擬患者です。

一連の練習が終わると、医学生は模擬患者から「こういう質問は答えやすかった」とか「あのときの言葉で悲しくなった」というような意見をもらい、改善に努めます。

実技試験(OSCE)

もう一つの場面は、医療面接や身体診察の試験(OSCE)です。OSCEと書いてオスキーと読みます。

この試験は、日本中の医学生が受けなければならない全国試験で、それをとりまとめているのが公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構(https://www.cato.or.jp/)です。

この試験に登場する模擬患者さんは、学生の合否判定がバラつかないように、あらかじめ演じ方が同じになるように練習しておかなくてはなりません。これを「標準模擬患者」といいます。

お問い合わせ

ご関心をお持ちいただけた方や質問がある方は、ぜひ下記までお問合せください。

お問い合わせ先

メール: hidai.chiaki@nihon-u.ac.jp 日本大学医学部医学教育センター 日台智明

電 話: 03-3972-8111 内線2121 日本大学医学部教務課

本ホームページの「お問い合わせフォーム」からも質問が可能です。